インターネットには，下戸，つまりお酒が飲めないことを題材にしたサイトがたくさんあります．私もお酒を受け付けない体質で，それがこの「脱アルコール酒の楽しみ」を制作する動機となったのは，「脱アルコール酒への誘い」にも書いたとおりです．

いわゆる「下戸サイト」では，飲酒の強要に反対する主張がおもにされているようです．私もその主張にはまったく異論がありません．しかし，「脱アルコール酒の楽しみ」は，いわゆる「下戸サイト」とは距離をおいており，リンクもしていません．それは，そういうサイトでは「お酒なんて，飲めなくてもかまわないじゃないか」という主張がされていることが多いからです．

私は，「お酒なんて飲めなくてもかまわない」とは思っていません．これも「脱アルコール酒への誘い」に書いたことですが，お酒は食文化の重要な要素であり，できることならお酒を楽しめるようになれれば，と思っています．体質を変えるというのは現状では不可能ですから，現在の技術で可能な「脱アルコール化」に注目しているわけです．

あるウェブ日記で，「脱アルコール酒の楽しみ」を紹介していただきましたが（現在は消えているようです），そこには「作者はお酒が飲めないからこのサイトを作ったらしい．人が何かをする動機にはいろいろあるものだ．」といったことが書かれていました．まあ確かにその通りで，学生時代はお酒が飲めないことをかなり悩みましたが，現在はそれをこのような形に昇華できてよかったとは思っています．

(04. 1. 31)