ノンアルコールワインについて

「ノンアルコールワインの定義」の記事は,「関連の飲み物」のページの「グレープジュースとしてのノンアルコールワイン」の記事に移動しました.

「国内メーカーからノンアルコールワイン登場」の記事は,当該商品「ヴァンジーロ」のページに評価とともに移動しました.

「新たなノンアルコールワインの情報」の記事にあった「マンズ・エリムス」は,当該商品のページに評価とともに移動しました.

その他のノンアルコールワイン

ノンアルコールのワインは,このサイトでとりあげているもの以外にも意外と種類があるようです.
[2004. 5. 2] 「ワインまつり」についての記事はこちらに移しました.
[2003. 3. 7] Bonne Nouvelleについての記事はこちらに移しました.
[2003. 7. 21] Montillonについての記事はこちらに移しました.

  • 飛行機の機内サービスにノンアルコールワインがあった,という話は何度か聞いたことがあります.私と同じように脱アルコール酒のサイトを作っていらっしゃるfamilykさんのページにもお話が出ています.また,エジプト航空の機内サービスではノンアルコールワイン,ビールが提供されているそうです.[1998. 11]
  • ノンアルコールビールの項にあるKaliberを見つけてくださった方の奥さん(イギリス在住)が,職場でフランス製のノンアルコールワインを飲んだことがある,という話を聞かせてくださいました.残念ながら,非常にまずかった,ということでした.なかなかおいしいノンアルコールワインは難しいようです.(1999. 9)
  • 産經Web「衣食遊悠」の99/1/11付に,協和発酵が発売しているオーストラリアンヴィンテージ社のノンアルコールワイン「デ・アルコ」が紹介されていました.産經新聞本紙では1999年1月9日に掲載されたもののようです.協和発酵のウェブサイトでは,「デ・アルコ」発表のニュースリリース(1998. 10. 11)は見つかりましたが,商品リストには見つかりませんでした.もう販売されていないようです.
     なお,上のニュースリリースによると,「デ・アルコ」は"spinning cone column"による脱アルコール化を行なっているそうです.この装置については,「脱アルコール酒の作り方」で説明しています.
    [2004. 2] 協和発酵の2002年4月26日のニュースリリース(PDF)によると,協和発酵は酒類事業をアサヒビールに譲渡してしまったそうです.
    [2005. 5] 「デ・アルコ」発売のニュースリリースは,協和発酵のウェブサイトからなくなってしまったようです.
  • カプコンのゲーム「バイオハザード」の関連グッズとして,「バイオハザード3周年記念ノンアルコールワイン」というのがあったようです.(2002. 8確認)
  • 「買い損ねちゃいけない!」という買い物情報サイトに,「ママ・エ・バンビーナ」というノンアルコールワインが紹介されていました.(2002. 8確認)
    [2003. 8.] サイト「買い損ねちゃいけない!」は,2003年6月に閉鎖されました.

ノンアルコールワインの限界

 お酒の味のうち,アルコールなしではどうしても表現できないのが「辛さ」です.ノンアルコール日本酒を作るのがなかなか難しいのも,このことが原因です.
 ビールは苦味で,赤ワインは「渋み」で味を表現できますし,またスパークリングワインは炭酸の刺激で味を補えます.しかし,白ワインはこのような手段がとれず,「辛さ」の不足が直接味に影響します.したがって,とくに白ワインでは,おいしいノンアルコールワインを作るのは難しいようです.さらに,脱アルコール化の過程で味・香り成分もいくらかは失われるためなのか,ノンアルコールワインにはたいていぶどう果汁が混ぜられています.ですから,「辛さ」のないノンアルコール白ワインは,水臭い味かジュースのような味になってしまいます.このため,ノンアルコール白ワインの中には,「辛さ」を補うために,炭酸を含ませておくことで刺激のある味にする方法をとっているものもあります.
 また,アルコールの揮発それ自体も,お酒の香りのひとつです.これも,当然ながらノンアルコールワインでは感じることができません.残念ですが,こればかりはしかたありません.
 このように,ノンアルコールワインは正直なところ不満足な飲み物です.ですから,本サイトでのノンアルコールワインの「味の評価」は,ノンアルコールビールに比べて甘くなっています.本サイトの情報をご参照の際は,このことにご留意ください.
 [2003. 3. 2] 「神楽坂のおしゃれでない一杯飲み屋」こと「酒たまねぎや」のホームページの「掲示板」では,ノンアルコールワインの試飲報告があり,ノンアルコールワインについて大変厳しい評価がされています(過去ログを検索してみてください).
 [2003. 3. 24] 「味わいにひと工夫」のページに,ノンアルコールワインの飲み方の工夫についての記事を掲載しました.

熟成はしません

 ノンアルコールワインにはアルコールが入っていませんから,長く保存しても熟成することはありません.むしろ,品質が劣化して酸っぱくなってしまうようです.なるべく早く飲むことをお勧めします.
 ワインについてのサイト"Enjoy wine in your way"「変なワインコレクション」(Page 2)に,時間がたったノンアルコールワインについての面白い話が載っています.