ノンアルコールビールが普及するにつれ,「やはり本物のビールよりまずい」という評価をよく聞くようになりました.脱アルコール酒には,アルコールという酒の重要な要素が欠けているのですから,それはしかたないところです.しかし,少しでも美味しく脱アルコール酒を飲むため,このページではいろいろな工夫を考えてみようと思います.
辛いものといっしょに飲む
脱アルコール酒には,アルコールの刺激による辛さがありません.そのため,ともすれば薄く水臭い味になりがちです.そこで,辛い食べ物と一緒に飲むと,その薄さがちょうどよいバランスになります.私は,ノンアルコールビールを,チャンジャ(たらの内臓の唐辛子漬け)をつまみながらよく飲んでいます.そういうときの銘柄でひいきにしているのは"Grolsch special malt"で,味が薄いだけでなく,アルコール度数が0.0%であることも理由のひとつです.その他でも,さっぱり系の味のノンアルコールビールはよくあうのではないかと思います.
炭酸を加える
ノンアルコールワインのうち,スパークリングワインは炭酸によって刺激のなさが補われています.スパークリングワイン以外でも,刺激のなさを補うために炭酸を含ませてあるものがあります.読者の「Coba」様によると,(スパークリングワイン以外の)ノンアルコールワインにさらに炭酸を加えるという飲み方もいけるそうで,"Pol Vignan"について「白とロゼはいける.さらに炭酸を加えると,まるでスパークリングワインのよう」とのご感想をいただきました.
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