2002年6月の道路交通法改正による酒気帯び運転の厳罰化をきっかけにして,ノンアルコールビールが急に普及してきました.そのため,ネット上でも,ノンアルコールビールの味の評価がいろいろと見かけられます.
私もこのサイトに味の評価を載せていますが,ネットでみかける評価と私の評価が大きく違う銘柄があります.それはBrewryとバービカンです.
Brewry,とくにBrewry Premium Lagerは,ネット上の評価や,あるいは雑誌の記事でよく絶賛されていますが,私にはあれがどうしても美味しいとは思えません.これに対しバービカンはあちこちで悪い評価をされていますが,「値段が高い」という不満には同意するとして,味はそんなに悪いとは思えず,とくに最近のマイナーチェンジ後のものはさらにさわやかな味になったように思います.
この隔たりは,私の味覚は酒飲みのものではない,ということを意味しているように思います.以前のこの記事に書いたように,ノンアルコールビールに関心のある人は普通のビールが飲める人がほとんどのようですから,ノンアルコールビールの味も普通のビールのそれと比較して評価すると思います.これに対して,私はもともとお酒を飲まないですから,「うまいビールとは何か」ということも知りません.つまり,私は清涼飲料水の感覚でノンアルコールビールを味わっている,ということなのです.
本業のほうでは「感性工学」というものにもかかわっているのですが,味の評価は難しいです.ぜひ,読者の皆様の味の評価をお聞かせください.サイトにいろいろな見方による評価を掲載したいと思います.
(02. 11. 9)
[2003. 2. 2 追記] その後,「自分は『のんべえ』だ」とおっしゃる読者の「ROSIE」さんからは,「バービカン・プレミアム」の味に高い評価(ただし「値段が高すぎる」とのこと)を,Brewryについては大変厳しい評価をいただきました.一方,「自分は酒が飲めない」とおっしゃる読者の「むぎわら帽子のジミー」さんからは,バービカンについては厳しい評価をいただきました.なかなか味覚というのは難しいです.